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民と菜種はと支配者側は言うけれど、絞っちゃったらもう菜の花は芽吹かないのよ。 [雑記]

 さーて少々ぶっきらぼうながらお堅いことを申しますわよ?

 昨今とんでもない権威の失墜振りが嘆かれる民主党政権ですが、
まあ旧社民党と旧自民党派閥主流争い分裂組がかなりの数を占め、
政権を取った途端に官僚に尻尾を振って利権によだれだらだらに
なるのが目に見えていたので、わたくしはそんなに驚くには
あたらない、と民主党建建党の頃から思っておりました。

 それよりもむしろ現状で恐ろしいのは、私的利権と国家財産の
私物化、法を作るだけが目的の公益性の無い立法に汲々とした
歪んだ官僚・公務員組織どもが数々の「政治の弱体化」を仕組み、
国家運営の足を引っ張ることに次々と成功してしまっていること
だと思っております。自衛隊などよりもよほど性質の悪い暴力
代執行組織である警察、司法、行政などが、個人の生殺権を
立法の悪用で次々と握り、恐怖政治をこの日本で敷く日がよもや
わたくしの生きている間に現実に出現しようとは。NSDAPが
どうやって第三帝国を作り上げたのかを思い返すと、それはもう
背筋の凍るような思いがします。近代社会において、国家に
住まう人間の権利を踏みにじるのに一番手っ取り早い手段を
持っているのは、軍隊よりも実はその「国家体制の運営・維持
に関わる代執行機関」の方で、NSDAP(ナチ党)はまずそこに
シンパを求めたり、深く食い込んだりしたものです。

 そうやっておいてから国法をいじくり、企業を優遇すると
言えばお金大好きな大資本家はこぞって資金援助をしますし、
大国家事業・大公共事業をブチ上げれば大規模事業は規模の
大きな企業体にしかできないので自動的に彼らの儲けになる、
という仕組みができあがりますから、事業規模の小さな商売
は隷属するか潰れるかしかなくなり、カルテルや財閥が幅を
利かせてますます国家は窮乏します。官僚機構はこの世の春
を謳歌し、さらに法とシステムをいじくって弄ぶ。勧進元が
儲かれば自分も坊主丸儲け、とばかりに資本の巨大化へと
手を貸し、膨れ上がってゆく書類上の規模に満足してゆく
ことになるわけですが.......。

 歴史の失敗例がいくつも物語っています。国家の活力は、
資本家の肥大した資金力の数字、企業の業績だけが膨れ
上がってもちっとも向上しないのです。

 なぜか。ものすごくひらたく申し上げましょう。

 お金が大好きな人は、お金を払いたがらないからです。

 つまり、国家という体制にもできうる限りお金を出したく
ない、と考えるからこそ、本来国家を運営するためだけに
その使命があるはずの国家機構そのものと結託し、賂などを
送っている輩なのですから、最初からその利益理念が健全で
あるわけがない。彼らは自らの目先の贅だけが目的ですから、
当然、国家の将来や現在起こっている問題なぞどこ吹く風。
税金なぞは自分以外のその他大勢が払えばよろしい、とこう
考えるわけです。

 そしていくら一個人、一企業体が莫大な利益を上げ、資産
を築いたとしても、その額面上のお金はたいした価値もあり
ません。

 なぜなら、流通しないからです。

 例えどんなにすさまじいお金持ちだとしても、その持てる
全ての財産を常にビタ一文残さず常に使っては儲け使っては
儲けすることなどありません。大半は資産として死蔵される
ことになるのです。

 だからと言って収奪者から収奪して再配分しろ、などという
レーニンのおじさまみたいなとんでもない事を言い出すのは
まあ冗談にもならないお話ですが、これは貨幣経済に基づいた
近代社会では実に国家の基礎によろしくない現象で。有り体に
言えば書面上の国家全体の資産を書類上のお金の額面にしたら
大層でも、ほとんどが「死に金」になってしまうわけですね。
当然、公共利益のためにあえて不利益・不採算であっても
運営しなくてはならないものに国民として供託するべきもの、
「税金」の収入も実態としては減ってしまいます。なぜなら、
その資産の大半が流動・還流しないから。

 そうなった頃には、歯牙にもかけられなかったその他大勢
扱いの大半の国民はどうなるか?

 じりじりと、じわじわと貧乏人になります。

 地道に利益を上げるには薄く広く取れ、は真っ当な商売人の
基本的心得ですが、その薄くあるべき純利を無理に広く取ろう
とすれば商売ならばたちまちのうちに傾くことでしょう。

 そしてそれをもしも国家がやったとしたら、国が傾きます。
公共の利益へ支払うお金と個人の生活のお金のバランスが崩れ
たとしたら、人は自らの環境、場合によっては生殺を賭けて、
生存本能と幸福への欲求に従い、自己防衛へと走るのがあたり
まえですから、その「薄く広く」の源すら枯渇するわけですね。

 大河の源も一滴の湧水からはじまり、寄り集まってこそ大河
となるのが森羅万象の理。貨幣経済とても、その真理からは
逃れようもないのです。たとえどんなに数字をいじくってみたと
しても。満々と水を湛えた湖沼はある意味美しいものですが、
留まらず流れ行く大河のエネルギーは失われてしまうのです。

 ブルジョワエリートによる国家統制経済を夢見る官僚共は、
いっぺん河口の泥を漁ってしじみでも掘って売ってみたら
よろしい。どれだけの質の物に、どれだけの値段をつけたら
売れるのか。どれだけの労力がその価値に見合うのか。数字を
つけることの恐ろしさを、身を持って味わってみるがよろしい。
百万の論文を孫引き・引用するより遥かに解りやすくて、かつ
経済の勉強になるというものだ。労働力はタダではなく、絞る
にも人間的幸福の限界点を越えれば絞り粕どころか腐った毒と
なる。人件費をケチり、挙句に収入の全てを公共費と税で奪え
ばその毒で必ずそやつの立っている場所の床板が抜ける。国を
滅ぼす行為はおのれの孫子の代に必ず祟るであろう。なにしろ
この国は圧政に泣き寝入りを続ける日陰者が、ある日突然に
発狂して反動で暴力によって国家体制を転覆させることを
延々と繰り返して来た国なのだから。ぬしらもゆめゆめ夢幻の
栄華に溺れるなかれよ。徳川の世がなぜ300年の安寧を保ちつ、
いかにして官僚主義の滞留と共に崩壊したかを思い返せ。

 と、わたくしは非力な虫けらのような一国民として、かように
うそぶいておこうと思うのですよ。

 ああ、働けど働けど我が暮らし楽にならざり。

 ぢっ、と手を見る。

 ささくれが最近ちょっと痛くて気になります。

追記。

 長年の支配体制での既得権勢力、マスコミ・官僚組織・財界と
結託して、現政権の体たらくを必死に口汚く罵り、足を引っ張って
国家運営をないがしろにしてまでも有頂天になってはしゃいでいる
自民党、公明党の者どもよ。

 民主党がダメだからと言って、その代替者に選ばれるのは
決してお前らじゃないんだぜ?

 なぜ政権を追われたのか、もういっぺんようく考えろ。
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