バカと扇子と婚后光子。

　間が空いている時のことなので書き忘れておりました。

　自室でのポルターガイスト現象で気絶してしまった婚后さん。
部屋が散らかった程度でご当人にはなんの被害もなかったご様子
で安心いたしましたが、なぜか病院へ強制搬送されて検査入院の
憂き目に。

　看護士２人を相手に「ええいお放しなさい！わたくしはなんとも
ありませんのよ！？」とぐずるみっちゃんの収容理由というのが、
「レベル４で被災されるのは本当に珍しいんです、ぜひ検査させて
下さい」、なんですって。

　まあ、その。

　つまりレベル４（大能力者）くらいになると、普通はなんらかの
トラブルや災害があっても自分の能力で切り抜けてしまうので、
ここのところ何度も何度も病院に運ばれて来る婚后さんが珍しくて
ついつい理由が知りたかったということなのですよね、これ。
学園都市的には何か能力開発の方向性に問題があるんじゃないかと
心配する教育関係者も出てくるでしょうし。

　しかし心配することなどありません。われらがみっちゃんはただ、
「ドンくさい」だけなのですから！

　.......いえ、別の意味で心配ですが。

　それにしても、能力の応用と咄嗟の使い分けができない割には
レベル４判定、というのは、資質なり計測上現れる能力の強さが
格段に高い、ということですよね、これ。適切に能力開発が進んで
本人がもうちょっと細かく制御できたり考えたりできるならば、
レベル５も夢ではないのかもしれません。

　しかしそれができないのが婚后光子、そこに痺れる憧れる！

　力技です。（あっきょ）

　どこかトロくさくってでも強気キャラとか大変なごちそうです。

　最終回までに再びどんな出オチを見せてもらえるのか気になります。

活躍シーンはやっぱりカットで。

　婚后光子さん、大活躍の巻。

　しかしながらアクションシーンはやっぱり省略。いやはや
それでこそわれらがみっちゃん、出オチマスターレベル５だ！

　不意打ちとはいえ対能力者対処部隊のパワードスーツに
よく立ち向かってゆけたものです。怖いもの知らずなだけの
ような気もしますが。

　その後の冥土返しさんの病院でのわたくしの活躍ぶりをお聴き
になりたくて語ってさしあげてもよろしくてよおーっほっほっほ
的な尋常でないはしゃぎっぷりを見ると、実戦で勝利を収めたの
はこれが初めてだったのではないかというのがなんとなーくうか
がえるような気がするのはわたくしだけなのでしょうか。とても
子供らしいはしゃぎ様がかわいらしゅうございます。

　そしてハードボイルドの巣窟、学園都市の87分署こと風紀委員
第177支部でまさかの二段オチ。

　「ほえふぇふぁひゃくひはにゃにをすれふぁいいんれすの？」

　あほの子だ。

　あほの子がおる。

　ああもう婚后さんかわいい。ギュッ、って抱きしめたい。ていうか
空気読まないスキルがレベル５ジャッジライトかんじゃったですの。

　おそらく佐天さんの一言で全員が結束して、事件の情報交換などを
しながら病院からぞろぞろ出て行く一同の後ろにくっついて、なんの
疑問もなくとことこと支部に入って来たのでしょうね。部外者なのに。

　そしておそらくは目の前で相当物騒な話が進行しているのを聞いて、
ただなんとなく固法先輩が出してくれたおにぎりをぱくつきながら、
ぽけーっ、とした表情でふーんそうですのーへーとかぼんやりと過ごし
ていたのに相違ありません。

　ああもう、かわいいんだから。

　その瞳に一筋の邪をも宿らせず、奔放に振舞う婚后光子さんには
やはりどこか人好きのするところがありますね。ほっとけない感じも
するし。世話焼きのお姉さんタイプにはたまらない逸材かもしれま
せん。まあ本人がまるで童女のようなニュートラルな存在ですから、
後輩にも世話を焼かれるタイプではありますけれど。

　わたくしもぜひみっちゃんに狼ぜｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ＊お世話を焼きたいです。

　ところで、アステカのひみつ魔導師組合ならきっと「上条グループ
御坂チーム」とでも勝手に命名するであろう177支部なかよし同盟の、
役割分担がはっきりとして来たような気がします。白井さんは法の
番人としての手綱役、初春さんは人として割り切れない感情から来る
正論を司る部分、固法先輩はご意見番、御坂お姉様は荒事を力でねじ
伏せる突破点、そして佐天さんは精神的支柱としてのリーダー役。

　不思議に聞こえるかもしれませんが、行動隊長が必ずしも人の集団を
動かしているというわけでもないんですよ、実際の世界でも。確かに
力強く号令をかける人が個々の場面で人を引っ張ってゆくのですが、
その集団がどこに向かうべきなのか、根本理念はどこに向いているのか
を決め、促すのは本物のリーダーの役割なんですよね。それはなんと
いうのか無作為に集まっている集団なら自然にその人がみんなの心の
核になってゆくような形で結実して、いつの間にか重要な決断を迫ら
れる場面には無視できないような影響力を発揮するもので、組織的な
集団ならばリーダー役の人間が努めて目指さなくてはならない『要石』
の姿なのであります。

　学園都市的には無能力者レベル０でも、佐天涙子には確かに大きな
能力が備わっている、ということなのかもしれませんね。

　主人公であるところの御坂お姉様は集団の中では信仰の対象である
『イコン』のような偶像的中心で、これはこれで別の重要な役割を
果たしているのですけれど。

　ともあれ、今回の外伝シリーズも佳境に入ってまいりました。
果たして木山せんせいに笑顔は戻って来るんでしょうか。はたまた
婚后光子さんのさらなる活躍はあるんでしょうか。

　そして不幸自慢のモテモテフラグメイカー野郎はなんらかの関わりを
見せるのでしょうか。

　学園特捜御坂チームの戦いの行く末が大変気になります。

今週の婚后光子さん。（とある科学の超電磁砲20話）

　今週も婚后光子さんは見事な出オチっぷりでした。ポルターガイスト
現象に大見得を切るそのお姿はりりしゅうございます。

　結局やられるんですけどね。

　いちおうレベル４の風力使い（エアロハンド）らしいのですけれど。
多分、余計な事を考えることが先に立って状況判断が咄嗟にできない
とか、反射神経に従って動けない「ニブい子」なんじゃないでしょうか。
落ち着いて何かをやればきっと勉強も能力を使うことも長けていると
いうようなタイプの人なんですね、きっと。まあ人の一長一短という
ものはそういうものですし。そんな婚后さんがいとおしい。

　毎回どんな狼藉を働かれてしまうのか。気になるというより心配で
なりません。

　ところで、今週から残念美人ダメっ子木山せんせいが再登場ですね。
今度はチームビリビリの味方になってくれるのでしょうか。ていうか
脱ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ＊いえなんでもありません。

　次回の超電磁ディスクではぜひ木山日記のアニメ化を、と切に願う
今日この頃です。

なぜ上条さんと禁書さんは盛夏祭に居たのか。

　とある科学の超電磁砲第19話、「盛夏祭」での出来事。

　前代未聞の大食い食欲魔人がゲストさまでも食べ放題の
常盤台中学カフェテリアを荒らしています。ラスト直前に
お皿の山の向こうにちらっとだけお姿が。

　そして無限フラグメイカーレベル６の「あのバカ！」様も
もちろん保護者として招待客の中にいらっしゃっていたわけ
なんですけれども。

　まあ間接的にはビリビリさんの顔見知りですが、招待状
の出所はおそらく土御門舞夏の兄、土御門元春でしょう。
お祭りの運営支援で義妹の学校が参加していますし、正規の
ルートで家族用の招待状は手に入るでしょうし。

　こんなやりとりがあったのかもしれません。

　まあいつものように居候ごくつぶしはらぺこシスターさんが
不幸で貧乏な家主が（色んな意味でも）必死の思いで用意して
くれた夕餉にケチをつけはじめるわけですな。「ねーねー
とうまとうまーもうもやしはあきたんだよーやなんだよー
おにくがたべたいとおもうんだよーねーねーとうまー！」とか。
「なっ何をぅもやしに飽きるとか贅沢なことを！完全栄養食品
で家計にもやさしいこんな素晴らしい食材になんて言い草！？
っていうかもうウチにはそれしか食うもんが買えねぇくらいの
お金しか残ってないんだから黙って食いなさいコノヤロウ！」
などと家主は必死にアピールするわけですな、当然。

　でまあ当然、噛み付かれますよね。口答えでも物理的にも。
上条さん絶賛大出血サービスシーン。（負傷的な意味で）

　その騒ぎをお隣の部屋で聞きつけて、怪しい金髪グラサンに
はだけアロハの人が踏み込んで来るわけですな。

「いえーいそんなカミやんに朗報だぜい！乏しくなった日常の
食卓のともしびに太陽のような明るさをご提供だにゃー！」
っつって。

　で、超高級料理食べ放題飲み放題をちらつかせるどころか
「食べられ」くらいまで言った途端に「いくいく！とうまが
駄目だっていっても私はいくにきまってるんだよ！？」と食欲
魔人は素早く喰い付くわけですよ。（家主のボディにも）

　「（まあたまにはコイツにもうまいもの食べさせてやりたい
しなぁそういえばまともに外食させてやれたのっていつだっけ
いやまて財布落としたのが先々週だから確か.......）」だとか
ブチブチ言いながら上条さんも人情に負けて渋々オッケーを
出すわけですな、この流れなら。なにより噛付かれて痛いし。

　ほとばしる喜びに今日のもやしを目の前からカツカツと
ほうばる禁書さんとそれを生暖かい目で見守る上条さん。

　そして腹の底でニヤリ、とほくそ笑む土御門さん。

　黙っていても何らかの騒ぎを起こすこの二人をお祭り騒ぎへ
投げ込めば、多少自分が別行動をしても気付かれないだろう。

　鉄壁必殺セキュリティ装備でおまけに女子高の常盤台中学。
能力開発では学園都市最右翼とも称されるそんな場所には、
謎の裏家業持ちならただ訪れるだけではもったいない、と
思うだろうし、当然いろんな方面からいろんな依頼が舞い込ん
でいた可能性は想像にかたくありません。

　と、いうようなことが発端で本編１冊分くらいにはなりそう
な事件が裏では進行していたりしなかったりなエピソードが
ありかねんのが上条さんの日常なわけで。

　今回もまたまたありもしない事を想像してみたわけですが、
あながちカミやんなら.........と土御門の当日の行動が大変気に
なります。

おおきなおともだちだけよんでね？

　制服姿の固法先輩を見ていていつも何か気になっていた。

　似てる。

　何かに似てるような。あああ思い出せない思い出せない。
もどかしいですのよジャッジメントですの。

　先日、突然思い出しました。

　ああ、アレだ。

　S○Dレーシングギャルズ。






　今度は別の意味で気になり始めました。

日本一のへっぽこ女剣士役。

　今やこの日の本において、藤村歩さんの右に出る者はいないでしょう。
風の聖痕＝神凪綾乃、聖剣の刀鍛冶＝セシリー・キャンベルと来て、
現在演じてらっしゃる聖痕のクェイサー＝織部まふゆ。

　共通点は「気が強い」、「清清しいほど正論を通そうとする」、そして、
「戦闘意欲が旺盛なのに剣の腕前はいまひとつ足りないものがある」。
物語序盤には必ずと言ってよいくらい何かしらで負けます。まあ、それを
パートナーや仲間と出会って乗り越えてゆく人達なのですけれども。

　とみに、セシリー・キャンベル役で披露した「１話中に何回名乗り口上
言えば気が済むんだセシリー殿攻撃」は、そのあまりに根拠のない自信に
溢れる堂々とした口調での演技のおかげで、見事な天丼ギャグが成立して
いました。

　それにしても毎度の凛とした自信溢れる言葉と、打ちのめされそうに
なって思わず洩らす弱音と、負けじと再び立ち上がった時の力強い言葉。
見事な３連続技に感心しきりです。

　よい意味で、へっぽこ女剣士声優という尊称を差し上げたい。

　物語がクライマックスに達した時。正論を貫き通さんが為に立ち上がる
瞬間の雄雄しい演技が、私はとても好きです。

　これから藤村さんが、どんな「序盤にはちょっと空回り気味でヘタレな
女剣士役」を演じてくれるのか。大変気になります。

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とある佐天の超能力。

　佐天さんはかわいいなあ。

　あと黒子はかわいいなあ（中の人込みで）。

　はっ。

　いかんいかん、本題を。

　とある魔術の禁書目録スピンオフ作品であるところの、「とある
科学の超電磁砲」。これもまた楽しく拝見しているのですけれど。

　原作漫画でもショートストーリーでもアニメでも、未だはっきり
解明されていない謎のひとつに、裏メインヒロインである佐天涙子
さんの明かされぬ能力、というのがあります。いちおう学園都市の
能力計測ではレベル０、とされているようですが。どうも何らかの
能力が潜在的にあるか、気付かないうちに既に発動しているような
気がしてならないのですよ、ええ。

　そこでこの度は冗談推察を少々。あくまで冗談ですのよお姉さま。
ジャッジメントですの。



[[ 仮説その１ ]]　嗅覚刺激（フレグランスマスター）：レベル２

　　アニメでは省かれていますが、佐天さんと行動を共にしている
初春さんは原作漫画では常に謎の鼻風邪らしきものを患っていて、
マスクをしていたり鼻をぐずつかせていたりしている描写があります。
それがレベルアッパー事件で佐天さんが昏睡していた時、ぴたりと
止まっていたんですよね。事件が終わって病院の屋上で再会した時
には、佐天さんの感情が高ぶった途端に症状がぶり返して、大きな
くしゃみと共に再び鼻水を垂らしていました。
　その後のシスターズ編冒頭の小ネタで、謎のマネーカードばらまき
事件の時には四つん這いになって地面を直接嗅ぎ回り、本当にマネー
カードの入った封筒をいくつも発見しています。
　これにより推察される能力は「嗅覚系超能力」。自分だけでなく、
他人の嗅覚細胞もしくは脳内に流れる嗅覚の解析信号を操る、と
いう類のものであったとしたらどうでしょう。
　適切に能力開発すれば、警察犬真っ青の追跡能力、残り香を追う
ことによる現場の過去状況の再現など、風紀委員にうってつけな
能力へと成長することも考えられます。また、相手の嗅覚を異常に
刺激して異臭や刺激臭で圧倒し制圧（催涙ガスを使うような効果）
といった、防御的攻勢にも使えるのではないでしょうか。
　もしそういった類の珍しい能力なら、一般的に行うレベル計測
の項目から外れていて数値として現れず、無能力者扱いにされて
しまっている可能性も。



[[ 仮説その２ ]]　事件激発（トラブルトリガー）：レベル０

　佐天さんはよくトラブルに巻き込まれます。ええ、そりゃもう
どこの不幸自慢な無限フラグ立ちまくりハーレム主人公かという
くらいに。
　強力な能力をタテにあらゆるトラブルに首を突っ込むビリビリ
お姉様とか、トラブルシューターである風紀委員所属の黒子さん
や初春さんと行動を共にしていれば、そりゃあ.........、とも思え
るんですけれども。
　いえしかし待って下さい。西海岸での事件を扱ったショート・
ストーリーを読んでいて思ったんですが、佐天さん、って、
単独行動でもごく自然にトラブルに巻き込まれていませんか？
それも事件の非常に確信に迫る部分に触れてしまっていたり、
埋もれていた問題を表に引きずり出してしまう結果に繋がって
しまうような巻き込まれ方をしたり、事件解決のきっかけに
なるような事をしでかしたりとか。
　そんな視点で漫画原作などを見返してみると、佐天さんの
不思議な側面が浮かび上がって来ませんか？
　ひょっとして、上条ちゃんと同系列の謎の能力を秘めてたり
するんじゃないでしょうか。科学側の超能力でもなく、魔術側
の魔法でもないような例のアレ。
　上条ちゃんのイマジンブレイカーは右手で全ての異能を打ち
消してしまいますが、佐天さんはさしづめトラブルメーカー
ならぬトラブルトリガー。ありとあらゆる事件の泣き所的な
部分を刺激し暴発させて、微妙で危ういバランスの上で揺れる
運命の天秤をガタン、と一気に傾かせるような感じでしょうか。
　つまり佐天涙子ゆくところに事件あり、そして大騒動ののち
覆い隠されていた闇の部分は明るみにされ、こじれ続けていた
問題は解決する運命へと向かう、というわけ。
　もちろんこの場合、通常の能力判定ではレベル０扱いにされ、
挙句に佐天さんの関わった事件の様々なことがらが極秘扱いで
処理され、統括理事会どころかさらに上、理事長の計画にすら
影響を及ぼしかねない、と厳重監視の対象となりかねません。
　た、たいへんたいへん！にげてー佐天さんにげてー！！

　まあその場合は最終的にはかみやんパンチで助けてもらい
ましょう。



　と、まあこのように、ありもしないことをあれこれ想像して
みるのも割と楽しい作業なのですよ。さてさて、真実やいかに。

　アニメの方では毎度第一被害者グループに入ってしまう、
出オチレベル４の婚后光子さんについても大変気になります。

とある科学の超電磁砲 1―とある魔術の禁書目録外伝 (電撃コミックス)

• 作者: 鎌池 和馬
• 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
• 発売日: 2007/11/10
• メディア: コミック

とある科学の超電磁砲 第1巻 <初回限定版> [DVD]

• 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
• メディア: DVD

小梅さん？実はお願いがあるのだけれど。

　短い。あまりにも短い。

　昨今のアニメのワンクール製作体制、しかも映像ソフト用特典を目論んだ1話減の
１２話体制はあまりにも短すぎる。

　これでは余白の部分を描き込むことなどできない。とみに原作のある作品などは、
実に勿体なきことなり。

　というわけであまりにも短い前期のおさらいなど再び。

「大正野球娘。」

　いちおう引きずられて原作も読みました。アニメは本当に本筋だけ丁寧に
なぞって終わってしまったのですね、これ。ああいう集団生活ものは余白の部分に
ちょっとした魅力があったりするものなので、少々１２話ではもったいなかったかも。
かと言ってまだ野球の話が先になっている帝都たこやき娘を単発でやられても
勿体ない気がしまして。

　ともかくも、時代背景の空気感を上手に描きこんだ雰囲気を堪能いたしました。
最終回は爽やかな運動ものの物語らしくて、よろしかったですよ。

　ついでにぜひとも伊藤伸平版をOVAで（無理）。

「ハヤテのごとく！2nd season」

　前作と違い、あまりにきっちりと原作をなぞるその姿勢には賛否両論もあったかと
思いますが、わたくしはまんがの方のハヤテも好きなのであれはあれでなかなか
楽しめました。

　なにより咲夜お嬢様のアレが！アレが見られたからもうごちそうさまで！

　しかしながらアーちゃん編は少々重くなってくるので、アレをアニメにするとちと
胃もたれがしてしまうような予感がしてしまうのでございますよ、はい。

「Shangri-ra」

　ごめんなさい。久々に耐え切れなくなって最後まで見てません。

「パンドラハーツ」

　実はこれも見てましたシリーズ第1弾。

　運命に翻弄される少年の物語、というとウジウジドロドロとした思春期病的な
描写と結論のない陰鬱な叫びばっかりの自己陶酔的なものになりがちでは
ありますが、これはちょっと違っていて楽しく見られました。

　主人公はへこむことはあるけれど、結局最後まで自分の両足で立ち続けて、
偽善と言われようとも善意を貫こうともがき続ける。仮面だと言われようとも、
笑顔でいられる自分を信じ続ける。なかなかいいキャラじゃないですか。

　いい大人が子供向けのメディアの娯楽を見て楽しむこの道楽の世界では、
大人として常に思い、願っていることがあります。

　子供の悩み、闇に安易に迎合して、増長させることなかれ。
　乗り越えられることを信じさせてあげること。
　苦しんでいる自分に酔わせ、立ち止まらせないこと。
　正と邪を区別して教え、導くこと。

　そういうものを、娯楽の中に常に意識して盛り込んでいて欲しい、と。

　パンドラハーツでは原作のエッセンスのまだまだ一部の抜粋をアニメに
しただけなんでしょうけれども、少なくともオズ坊ちゃんの心のたくましさは
表わされていたような気がしました。

「宙のまにまに」

　実はこれも見てましたシリーズ第２弾。

　よい佳作だと思います。これも原作を引きずられて拝見いたしましたが、
やはりアニメの12話構成ではもったいない面白さが。
　色々と余白に折々書き込まれている両親との死別の影がないと、
美星さんの無限にポジティブでまっしぐらな行動の裏打ちが欠けてしまって、
只の珍妙な人に見えかねないのですよね。尺不足が実にもったいない。

　何か某SOS団団長と無理矢理関連づけて非難していらっしゃる向きも
あったようですが、ともかくも背景がまったく違う違う物語のことなので
おおむね無理があったような気がしました。ひとえに少ない話数でどうにか
原作のおいしい部分をできるだけ描こう、というあわただしい構成から来る
描写不足でああ見えているだけで。

　どちらかというと「鳥坂さん」の血脈に面々と繋がる「理不尽部長」の
系譜、という伝統的な大枠のうちのひとりではあるとは思います。
そうは言っても美星さんの行動にはまだ漠然とはしているけれども、
やりたい事へのビジョンがあって、進みながら針路を修正しつつも
未来の遥か先へと向かう姿勢があるわけで。それと他人に一目置かれる
だけの豊富な知識と行動力の裏打ちがまた魅力のひとつなのですよね。
そういう部分がもうちょっとアニメにも盛り込むだけの話数の余裕があれば、
きっと涼宮さんを引き合いに出されることはなかったと思うんですけれど。

　原作を読んでしまってみると、そういう意味でちょっともったいなかった
佳作にして良作として楽しませていただきました。

「懺・さよなら絶望先生」

　あまりくどくどと言いません。

　楽しかった！

　目指せネガティブ界のサザエさん。もっと絶望を！

　あと加賀ちゃんかわいい。

　あと普通って言うな。

「化物語」

　実はこれも見てましたシリーズ第３弾。

　これ、原作はわたくしの肌に合わなかったんですけれども、アニメの方は
おもちゃ箱的な楽しさでなかなか楽しませていただきました。

「青い花」

　もじもじしました。

　ええ、とっても。

　いいじゃないですか、たまにはこういうのがあっても。

　人は、大輪の花ばかりを見ては辛くなってしまうのですから。

　ちいさな花のささやかな蜜を味わいたい時も、あるのです。

　ごちそうさまでした。





　原作つきのアニメが本題の「演出を入れた動画という生き物にする」から、
まるで企画を使い捨てにするが如く短く安く矢継ぎ早に制作される体制で、
もはや原作を不完全に紹介するダイジェストCMビデオと化してしまっている
のではないか、とちょっと気になります。もったいないもったいない。

もーふみちゃんはすぐ泣くんだからー。

　テレビアニメ版「青い花」が終わってしまいました。
どうしようあーちゃん。

　でも泣きません。個人的総括をします。

　「んもう杉本先輩はめんどくさいひとだなー」

　ふみちゃんのめんどくささは思春期らしい微笑ましさとして
受け止められて好感が持てるんですけど、杉本先輩の場合は
自分の一方的な恋が破れたことから来る屈折した感情から、
あてつけの意味で難儀な振る舞いをしていて、そういう自分に
酔っちゃう感じなのですよね。ある意味それも思春期らしい
行動だとは思うのですけれども。

　なんていうのか、「もーふみちゃんはめんどくさい子だなー」
と言う時には優しい気持ちで苦笑いをしているだろうけれど、
上のト書きを言う時にはきっと本気で眉間に深く立て皺を寄せ
ながら苦々しく言うのだろうな、というような違いがそこには
ある気が。

　だから、本編のクライマックスにふみちゃんの決意のこもる
言葉と「ぽきりと折れる杉本先輩」を持って来たのは、実に
シリーズ構成がよくできていたのだなぁ、と感心いたしまして。
ひとり蝋燭の薄明かりの中で謝り続け、それから暗転の後に
たったひとことだけ、不意におんなことばに戻る杉本先輩の
くだりには、どきっ、とさせられると同時に、ああ、これで
一つの山場を越えたのだな、というなんだかほっとした気持ち
にさせられて、その演出の妙に惹きこまれてしまいました。

　うむ、なかなかきめこまやかなお仕事を堪能させていただき
ましたよ、青い花のアニメ。ごちそうさまでした。

　ところで。ふみちゃんとあーちゃんの中の人がやっている
ラジオはいつまで続いてくれるのでしょうか。なんとなく、
もうそろそろ最終回になりそうでとっても気になります。

たいへんたいだ。

　おおっと気がついたら８月の更新がなかった。

　そんなことより大変なんですわよ奥様。

　創設初期から楽しく拝見していた高津カリノこと
「胡乱なページ」のがはこ女史のサイトを久方ぶりに
覗いてみたと思いねえ。

　アニメ化？

　えっ？

　「WORKING!!」を！？

　そして乏しい情報の中にさらに驚くべき情報が。

　小鳥遊（たかなし）くんの中の人、福山潤。

　また変態役！？

　ちっちゃい種島さんの中身にもこたんこと阿澄佳奈。
イエス・アスミース！！いやそれはどうでもいいんだ。
そんなことより伊波さんの中の人は誰になるのか？
CDドラマ通りなら中原まいまいさんだけど、どうも
総入れ替えするような気がする。ああ気になる気になる。


　とりあえず、おめでとうございますがはこ様。