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知らない人が来たから隠れたのだよ、きみ。 [アニメ]

 戸棚に隠れちゃう妖精さんかわいい。

 それにしてもラグーン商会も手広いじゃねえか。ソビュールまで
お出かけたぁ結構な商売だが、早いとこロックに知らせといた方が
いいかも知れないぜベニーボーイ?あの鉄砲玉のこった、気付いた
らケサンがピクニックに思える程の騒ぎを起こしかねねぇぜ?

 まあそれは置いておくとして。

 アニメ版しか見ていないので正しいかどうかわからないのですが、
わたくしやはりアンジェリカさんはエルキュール・ポワロ的であると
重ね重ね思う昨今なのでございますよ。

 よく似ています。探偵役本人があまり活動的ではない(腕っ節が
強くなく体力も犯罪者には劣る、インドア嗜好など)ハンディを、
足を使う相棒が補佐して情報の端切れを集めるところとか。

 推理に大穴が開いてるところとか。

 いえ、別に非難する意味ではないのです。これがまた実にアガサ・
クリスティー的である、という意味で。

 実はわたくしめは割と古めの海外推理小説を多くたしなんで来て
いるのですが、アガサ・クリスティー女史の作品が少し苦手だったり
するのですな。それはなぜかと申しますと。

 ちょっと回り道をしてご説明申し上げましょう。

 クリスティー女史が名を馳せた時代。当時は探偵小説が大流行した
時代で、特に「Who doit」(フーダニット)ものが大衆のお好みと
されていました。すなわち、荒唐無稽なトリックやオチの読めない
どんでん返しがあれば、いやむしろそれさえあれば多少の無茶苦茶や
論理的整合性がなくてもアリ!な感じがウケてます的な時代だったと
も言えます。そのため、クリスティー女史の描かれたベストセラー
探偵小説にもよくよく読みながら考えてみると色々とおかしな点が
あったりするのですが、同時代の探偵・犯罪小説にはそういうものが
多かったので、あまりそこはツッコミを入れるべきところではなく、
むしろそういうジャンルの中でクリスティー女史が文才を発揮して、
ものすごい数のライバルの中から抜きん出て現在まで読み継がれる
作品を書かれた、ということを素直に褒めるべきところでしょう。

 しかし。

 私が少々苦手に思う部分は、実はそこだったりします。

 推理を行うプロセスに、無理があるのです。

 例えばポワロはヘイスティングスやジャップ警部の伝聞、新聞記事の
内容や若干の現場検証などが描写されると、途端にクスクス笑いながら
「ポワロはなんでもお見通しなのですよ、mon ami」と言い出して、
次にはもうフーダニット特有のネタバレご説明大披露シーンへと続く
ことが多く見受けられます。灰色の脳細胞でなんでも解決みたいな。

 しかし、重ねながらしかし。

 「どうやってそれを知った?」「そう答えが導き出される理由は?」
がすっぽり抜けている部分が多いのですよ、mon ami。

 ポワロが長々と説明している解決編をようく読んでごらんあそばせ。

 さも事実であるように語ってはいますが........いや物語の構成上、
「なっ、なぜわかった!?」とばかりに犯人が認めてしまうからまあ
物語上の事実にはなるのですが、「ねえねえそこの卵形のはげ頭の
ちょび髭の小男のベルギー人のおっさん、それどうやって知ったの?
導き出された答えの基礎情報はどっから仕入れたの?ていうかそれ、
現場で見てないとわかんないよね?」のオンパレード。これぞまさに
ミステリー。そこんとこの説明が一切なかったり、隙間風が通る隙
どころか阿蘇山大噴火口くらいの大穴が開いていたりするのですね。
それでもポワロは、なんでもお見通しなのですよ、とクスクス笑いを
浮かべて誤魔化してしまいます。

 「事実を知っている事を前提に主観で話している人物がいる」
これは、物語を構成する上で陥りがちな罠だったりします。ラノベ
などによくある状況・設定説明長セリフなどもこの一種ですね。
本来であったらさらっと読んで頭に徐々に蓄積されてゆくように、
ト書きではなく文で描写・活写してゆかねばならないし、それの
積み重ねや流れ、空気作りがあってはじめて後に「ああ、そうか」と
納得できたりするようにせねばならないところなのですが。それが
足りないところを口で説明させて尺を取りはじめたら最悪です。
興醒めもしますし、何よりくどくどしい。しかも大抵、描写の薄い
ところを「だってこうだったんだもん!」と言い張らせることに
よって無理に収める方向に進むため、よくよく考えるとおかしな
ところや都合のよい後付け説明だらけになりがちです。

 だから後に「隅の老人」シリーズなどに代表される(クリスティー
女史自身も同じような構造をした作品を書いていますが)、「主観で
語っている本人が犯人」、「全てが語り部のミスリード」というのが
成立してしまう危うい部分がすごく多く見受けられるわけで。つまり
提出された論理の組み立てに穴が多く、物的証拠が乏しいのですな。

 そこのところにフラストレーションを感じるタイプの読者の方は、
やはりクリスティー女史の作品を苦手とされるようです。かくいう
わたくしもそのタイプで。

 しかし、みたびしかし。だからと言って嫌いになったり攻撃したり
することはありません。なぜなら、クリスティー的作品の魅力は、
幾千のはやりものの激烈な濁流の中から頭一つも二つも抜きん出て
いた、とても大事な部分にも拠っているからです。

 そう、なんだか読んでいて楽しくなってしまう軽妙な語り口(文体)。
そしてなによりも、「キャラ萌え」、でしょう。

 女史はそこのところが大変お上手で、登場人物が実に憎めない人
揃いだったりして、読んでいてそれだけでも幸せになれます。上記の
エルキュール・ポワロ氏もたまにイラッと来る変な小男ですが、時折
見せる茶目っ気やなんというか可愛らしい言動で、実にいいキャラに
なっていますし。その姿を物語と共に追ってゆくだけでなんだかもう
楽しくなって来るのがよいところで。

 なればこそ図書館の金色の妖精も、実にクリスティー的人物だと
わたくしは思ったりしたのですよ、mon ami。

 だから推理の事実関係を多角的検証して正誤を正す、などという
瑣末なことはどうでもいいのです。いや本来は探偵ものの一番大事な
鉄の掟ですけど。わたくしにとっては、もうどうでもいいのです、と
ネヴィリルくらいりりしく言い放ってみたい。

 金色の妖精と春に来た黒い死神が微笑ましい姿を見せてくれるなら、
もうわたくしはそれで。それで十分なのです。

 何が言いたいのかわけがわからなくなって来ました。

 つまりだね、きみ。

 碧ちゃゲフンゲフン*ヴィクトリカちゃんかわいい!

 こんな結論でよろしかったでしょうか。

 なぜ九条君が歯応えの固い菓子ばっかり持って来るのか、それは
果たしてちょっとした意趣返しのつもりなのか。次に彼が持ってくる
菓子が気になります。
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婚后光子さんがいないとブログが進みませんの。 [アニメ]

 検索ワードをたまに見ると婚后みっちゃん関係の多いこと多いこと。
気になっている人が多少なりともいるというだけでも嬉しくなります。

 最近は図書館に住むババくさい口調のだだっ子が気になっています。
シャーロック・ホームズというよりあれはグラナダTV版のエルキュール
・ポワロ(熊倉一雄吹替)の雰囲気な気がするのですが。パートナーを
始終小馬鹿にするような口調でおちょくったり、知識をひけらかせて
揚げ足を取ってクスクスと笑っている割には、問いかける時の呼称は
「九条、きみ」。ポワロがよく言う「mon ami(親愛なる友人よ)」、
っていうアレですね。そういえばホームズもワトソン医師に「my dear」
と呼びかけることもありますが、別にホモやBLなどは関係ありません。
人同士の親愛の情を割と外国の方は素直に言葉の端などでも表現する
習慣があるだけです。

 まあ脱線しましたが、デビッド・スーシェ氏演じるポワロと悠木碧
さん演じるアンジェリカとはなにか雰囲気が通じるものがあるような
気がするのですよ、きみ。

 あんなに雪山が目の前に見える麓に建った石造りの塔上の建物の
最上階に住んでいてこの季節は冷えたりしないのか、そんな場所で
ごろごろしたら寒くないのか、と大変気になります。
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ああっ、みっちゃん!? [アニメ]

 昨日のことなんですけどね。

 とりあえず土壇場の大掃除を終えて、夕餉の後にとある科学の
超電磁砲OVAをですな、画面を見ずにオーディオコメンタリー
だけラジオ代わりに流して聞いていたんです。

 前に聞いた時はそんなに注意して聞いていなかったせいなのか、
はたまたながら作業で音源を聞く時に時折起こる、ふとした拍子
に集中力が途切れたタイミングに耳に入ったポイントが記憶に
残ってしまう現象が起こったのか、ラスト近くのクロストークで
ある重要なイースターエッグがある、というのを今さらながらに
聞き知ってしまいまして.........。

 外からのトークバックへのリアクションとおぼしき反応で、
新井さとみっこが「えっ?婚后光子!?オープニングにも写って
るの?どこどこどこよ?」とおっしゃっていたではありませんか。

 なぜ、こんな重要な(主にわたくしにとっての)情報を聞き逃し
ていたのでしょう。これでは婚后さんのご両親にもオーディエンス
(主に使用人さんたち)の方々にも顔向けができません。一大事、
これは探さなくては婚后光子ファンとして面目が立たぬ!とばかり
にわたくしは早速オープニングを見返し、挙句にコマ送りにして
目を皿のようにしながらその御姿を探したのでございます。

 .........見つかりません。

 おかしい。そんなばかな。全てが人の手で書き込まれている
要素以外は存在し得ないアニメの空間で、幾らなんでも人間の
シルエットは見つけられない程存在感がないものでもありません。

 これはおそらくトリックアート的ななにかが仕組まれているか、
一種の意識の盲点に隠されているのかも、と考えまして。そこで
わたくしはこの灰色っぽい脳細胞をフル回転させましてですね、
推理しながら再びオープニングを見返してみたのですよ、Mon ami.

 今回のオープニングのコンセプトは8mmフイルムカメラで
お互いを戯れに撮影しあうお嬢様方。しかしよく見て考えて
みると、4人がいちどきにフレーム・インしているシーンが
結構あります。三脚を立てている、とも考えられますが、まあ
お若い方にはわからないでしょうけれども、銀塩フイルムの
カメラはビデオテープやHD、シリコンメモリー記録のカメラ
のように後でいらないところを消して撮り直したりはできず、
フイルムロールの全長までしか記録できないもので、しかも
その分数もあの手持ちのシングル8のカセット式だったらば
15メーター巻き、わずか2~3分程度しか撮影できないもの
なので、あのように三脚に固定してから回しっぱなしにして
談笑する暇などありません。

 しかも、撮影しているカメラの側に明らかに視線を向けて、
表情を作っているような描写があるではありませんか。

 しかるにしてこのような点から、わたくしはいつもの4人
以外の撮影者がいるのではないかという推理を組み立てて、
さらに思考を巡らせてみたのです。

 オープニング映像の中では、御坂おねえさまとあの変態、
お花おばけと佐天さんが相互に8mmカメラで撮影しあって
キャッキャウフフする姿が見受けられます。と、いうことは。
もし、第三者ならぬ「第五の人物」がこの撮影会に存在して
いるという推理が正しいのなら、その人物も当然その4人の
中の誰かが戯れに撮影しているはずで.......。

 あっ。

 フイルム!

 ついに見つけました。いやぁほんとにいましたみっちゃん。
どことは具体的に申しませんけれども。

 っていうかここまで説明してしまってはほぼ言ったも同然
なような気がしますがそれは置いといて。

 それにしてもひどいですわよねぇお姉様ったら。あの編集は
ちょっとかわいそうですの。

 まったく、被写体を常盤台の婚后光子と知っての狼藉かしら?

 その後、よもやエンディングにも隠されているのではある
まいかと思って必死に探しちゃったのはヒミツ。

 婚后みっちゃんへの制作側の愛の深さが気になります。


 


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そして再びのリ・マージョン [アニメ]

 奥様、シムーンですわよシムーン。

 なんとお手ごろ価格なDVDBOXが発売になるそうですわよ?

 シムーンの母、ことキャラデザインの西田さんのblogで知りました。
また、あの「少女の時代」を思い出すことになるのかと思うと、とても
感無量なものがあります。ていうかまたDVD持ってるのに買うのか、と。
そのつもりでもよろしくってよパライエッタ。

 なにか新作映像特典でもつかないかなぁ、と大変気になります。




EMOTION the Best Simoun(シムーン) DVD-BOX

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高らかに鳴り響く伊福部マーチ。 [アニメ]

 ダブルオーの劇場版をDVDで拝見しまして。

 うむ、重ね重ねもったいない。これに.......「ガンダム」、の冠が
ついてしまっていることが。

 普通にオリジナル企画だったら、色々変ないいがかりつけられずに
みんなが楽しめたのではないかと少々残念に思っております。よい
出来なのですし。

 まあそれはともかくとして。

 宇宙での大迎撃戦シーンを観ている最中、なぜかわたくしの脳裏に
ですね、勝手にBGMが高らかに鳴ってしまうのはどうしたことでしょう。

 あれです、あれなんですよ。

 東宝特撮大スペクタクル巨編の、あれ。

 そう、「地球防衛軍」のマーチ!

 ミステリアンドームとの最終決戦でかかっている、あれなんです。

 地球人類が総力を挙げて、自らの生存をかけた大決戦に挑む、という
決死の思いと力強い反撃のシーンには、やはり勇壮なマーチがぴったり
だと瞬時に思ったからなのでしょうか。

 忍び寄る宇宙からの謎の侵略者。続発する怪事件。そして怪生物出現!
対策本部が設置され、政治家と軍人が苦悩し、ついに現れた脅威の本体
に対抗すべく、人類は一大決戦に挑む!避難する市民、見送る人々、
その期待と不安を一身に背負って、進撃してゆく我らが地球防衛軍!
超科学の結晶、新兵器登場!果たして倒れるのは、人類か?それとも
宇宙人か?宇宙を揺るがす驚天動地の大スペクタクル巨編!

 と、このやうに箇条書きにしてみると、ダブルオー劇場版はわたくし
のような年寄りが年少の頃に親しんだ「東宝特撮映画」や、アメリカの
怪生物・宇宙人パニック映画のフォーマットに沿っていて、そんなには
違和感を感じずにすんなりと楽しめたのであります。

 いわんや、心の中のどこかが伊福部マーチを求めてしまうのは、もう
必然とでも申しましょうか。今度実際に流しながら見てみようかと。

 ラストの花のオブジェは、TVシリーズをちゃんと見ていればそんなに
唐突には感じませんでした。思考体系の違う生物との遭遇、というのは
SFの世界では古くからあるテーマなのですが、歩み寄ろうとした段階に
どちらの思考へ一旦寄せて試行錯誤を始めるのか、というのは、とても
思考のシミュレーションとして面白いお題です。

 さてさて、またまたありもしない事を想像してみましょうか。実際の
設定と合っているかどうかはともかくとして、やってみましょう。

 最初、木製軌道上で探査船の乗組員を初めて取り込んだELSは、金属
ベースの集合意識生命であるがため、最初のコミュニケーションに物理
的に失敗してしまっています。意思を交わす前に、方法を間違え相手を
即死させてしまったことにより、体の組成と仕組みは理解できましたが、
どう意思を伝えてよいのか、ここではわかっていません。

 次に彼ら.......というか、個体の切り分けという概念すらわたくしたち
と同じようにあるのかどうかすら判りませんが、ELSの皆様ははじめて
遭遇したタイプの炭素系酸素呼吸生命体を調査することにします。今度
は地球人の体に似せた姿を作り、なんとか意思交換の第一段階をクリア
しようと試行錯誤するわけですね。その姿で、探査船の機械側が記録し
ていた母星へととりあえず向かってみることに。幸い、そこは銀河の果て
ではなく、この恒星系のほんの内側の距離にありました。自分達だけで
直接飛んでゆくより、この生物が乗っていた乗り物を使ってゆけばより
話は早く済むのではないか、と判断したのかもしれません。

 探査船が地球からの別の乗り物に遭遇した時、いきなり攻撃されたの
には彼らもびっくりしたでしょう。まあ地球側からすれば、誰何応答を
繰り返しても何も反応がない、数世代前のばかでかい木星探査船が突然
事故なのか偶然なのかわからない状況で地球目がけて突き進んで来るの
ですから、物理的な障害物、天災として排除をするのは当然なのですが。
乗っているELSさんたちはたまったものではありません。金属の身の上
なので相手には物理的構造物と区別がつきませんし、コミュニケーション
方法も知らないのでやめてくれと頼むこともできません。降りかかる
火の粉は自らの力で振り払わなくてはならず、ここに第一次遭遇戦と
相成ってしまうわけです。

 さて、破片のような態でとりあえず何を逃れ、地球を目指したELSの
先遣隊のひとたちはさらに慎重になります。うーんどうしたもんだろう、
言葉わっかんねえしなぁ何食ってるかもわかんねーしなぁ、ていうか
ここどこなの?超なんもないとこなんすけど?とか考えてたかどうかは
わかりませんが、なんかここの生命体が移動に楽そうな乗り物でやって
来たのでとりあえず拝借、その場での争いは避けて群体がいる場所へと
各個体で三々五々観察に向かうことにしました。どのように暮らして、
意思を伝えているのかを確かめるためです。

 しかし、この惑星の大気を震えさせて、振動の高低で意思を伝える
最も一般的な手段を使うには、相手の言語、習慣風俗を知らなくては
単なる音になってしまいます。進退窮まったELSさんは、ある段階で
全ての人類ではないが、その中の三割くらいの個体から放射される、
自分達にもコミュニケーション手段としてある程度使える「脳量子波」
と彼らが呼んでいるものを感知します。

 ほら、外国とか行って困ることってよくありますよね。例えばまあ、
おトイレに行きたいっていうのにトイレってなんて言っていいかすら
わからない上に、どこ、そこ、っていうのすらわかんなくて必死で
相手に伝わりそうな手段を試行錯誤して筆談したり絵を描いてみたり、
身振り手振りしたりすることが。もう切羽詰って伝えられる手段が
あるなら何でもやってみよう、みたいな感じの。あとなんか話通じ
そうな敵意のなさそうな人とか同じ人種っぽい人がその場にいないか
必死で探したりしません?

 そんな感じでなんとか話聞いてくれんじゃね?という相手を探し、
ELSさんたちは次々とアメリカンネイティブなら友好のパイプを
回し飲みするような親愛の行為を、脳量子波を放出している人々に
行おうとします。ELSさんたちにとっては接触融合が意思疎通に
必要な最初のステップですし、前回の木星軌道上での失敗経験から
体の構造は同じではないことが解っているので、今度からは相手が
どこまで融合に耐えられるか、慎重に試しながら経験を重ねてみる
つもりでした。

 しかし、生命体としての生死の形も違っている、というところ
まで理解するのは、相手とのコミュニケーションが断絶したままの
状態では不可能でした。この、「とりあえず話しかけてみよう」
作戦も一連の怪生物による敵対的襲撃事件として終わってしまい、
ELSさんたちはいよいよもって人類に敵として攻撃される対象と
なってゆきます。さあこれでさらに進退は窮まりました。木星の
近辺には分遣隊も呼んでしまっていますし、相手はそこを目がけて
どうやら総力を持って攻撃してくるようです。生き残るためには、
反撃するしかなくなってしまいました。

 その一大決戦の最中、ソレスタルビーイングのゆかいな仲間たち
と地球連邦軍のみなさんに後押しされたせっちゃんが脳量子波全開
状態で意識集合体の間近まで突入して来ます。

 ELSさんたちはもう藁にもすがる気持ちだったでしょう。ああ、
やっとぎゃー!とかひぃーっ!?とかうわキモいこっち来んなとか
じゃなくて、「誰なんだお前は?まあとりあえず話があるから」
って、とりあえず伝わる通信手段を使って言ってくれる人が現れた
んですから。彼らは必死に、イメージの交換をはじめます。

 ええとそれ、その、なんですかねぇ、あなたの方ではなんていう
んですか?その、殺し合いっていうのか戦わないっていうのを、
そうだなぁうまいこと説明しようにも言葉がなぁわかんねえもんなぁ
ほら、平和とかそーゆうの、ハト?ハトってなんすか?なんかこう
三次元的に動くそちらの星の生物とか知らないんすよマジで、とか、
描写はされませんでしたがELSさん側からも代表的なイメージの
数々がせっちゃんに投げかけられて、すさまじい速度で模索されたに
違いありません。

 その渦中で、必死に殺し合いをやめたいと願うせっちゃんの送る
自分の記憶のイメージの中から、ある象徴的なものが形になります。

 そう、ダブルオーのTVシリーズを通して見ていたならおわかりに
なりましょう。

 「花」、です。

 アザディスタンの荒野で少年兵として荒んだ暮らしを送っていた
頃から、せっちゃんにとっては戦いと離れて存在するもの、の象徴
として花が意識の中にあったのです。それは、物語全体の中でも、
幾度となく暗喩表現として表わされていました。平和を表現する
ものとしての花のイメージは、ここでまさに開花するのです。

 ELSさんたちは考えました。せっちゃんの表現したこの形は、
まあ正体はわからないけど敵意のないことを示すためのひとつの
言葉になりうる、と。彼が望む、争いを駆逐する象徴となれる、と。
そして集合体の全てを以ってして、花のような形へと変形して見せ、
戦闘行為を終わらせました。

 おそらくその際に、ダブルオークワンタと共に量子化していた
せっちゃんは、物理的融合では死に至ってしまうELSさん達との
意思交換の第一歩を乗り越えて、存在が融合したのでしょう。
せっちゃんは俺がガンダムになったどころか、俺がELSでガンダム
だになってしまったのです。つまり通訳者となったわけですね。
そこからはいささか尺不足で唐突に見える未来の描写に進むのは、
容易に想像できます。人間の生命活動の尺度では数十年は長くて
も、ELSのような金属集合体生命にとってはたいした期間では
ありません。宇宙のあちらに、地球のこちらに、と八面六臂の
活躍で通訳をこなして、ようやく戻ることができたのが、あの
マリナ様の晩年にあたる頃だったのでしょう。もしかすると、
意識集合体的な概念では、わたしたち人類の方では個体それぞれ
の意識が独立していることがあたりまえであるという事が理解し
にくく、説明をするのに手間取っていて仕事がひと段落するまで
なかなか帰れなかったという側面もあったのかもしれません。
まったく、ELSさんたちも野暮なんですから、もう。

 ともあれ、せっちゃんは恋こがれるお姫様の許へとようやく
戻ってゆきました。その後はどうなるのか、それこそは神のみぞ
知るセカイです。でも、これだけは言えます。

 それからお姫様と少年は、幸せにくらしました、とさ。

 おとぎ話のエンディングは、こうじゃなくっちゃいけません。

 まあそんなこんなで、あの劇場版をELS側の事情を汲み取り
ながら多少ありもしない推察をしてみたのですが、いかがで
しょうか皆様。あなたのハートには、何が残ゲフンゲフン*ああ
一本前の記事に戻りそうだったいけねえいけねえ。こんな風に
捉えてみたらあの内容でも、特に唐突でも不自然には見えない
ような気もするのですが。なにかあるとしたら尺不足。だって
外宇宙との来るべき初接触を見据えて、シュヘンベルグ教授
のプランは存在していた、ってTVシリーズでも言われていた
わけですし、宇宙との未知との遭遇で最後を飾るのはしごく
当然な流れな気がするのですよ、わたくしとしては。

 さてさて、こむつかしい話の後には一服の清涼剤をどうぞ。
そう、スカッ!とさわやか!のあのヤロウのこと。

 パトリック・コーラサワーだぜいやっほう!!

 てめえこのニクいよちょんちょん、このぉちょんちょん、
いい男じゃねえかこんにゃろう!ラブラブシーン寸止めとか
かっこいい散り際っぽいけどそんなことはなかったぜ!とか
相変わらずだな大将このぉちょんちょん!nudge, nudge !!

 ほんっとに愛すべきバカヤロウだぜ、パトリック!

 アナザーミッションCDドラマでその愉快な家庭生活などが
描かれることはないのだろうか、と大変気になります。



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真打登場、とでも申しましょうか。 [アニメ]

 うむ、ワンシーンだけとは言えやはり婚后みっちゃんは婚后みっちゃんだ。
さすがは常盤台のエース(自称)。なごみますなぁ。

 とりあえず原作の大覇星祭での「玉入れ競技の時に高笑いを上げてなんか
相手へ挑発的なことを言う常盤台の女子」にみっちゃんはナイスキャストです。
ていうかまあそこしか出るとしても場所がないんですけども。あるとしたら
オリアナ追撃戦が終わってからの常盤台と上条さんとこの直接対決の描写が
ちょこっとでも描かれたら、というところでしょうか。

 でも!期待してしまいます。それが無理だとわかっていても!

 がんばれみっちゃん!

 当ブログはそんなにたいした意味もなく婚后光子を応援しています。

 にしても。黒子はまぁほんとに愛されてますよね。出番の多いこと多いこと。
今後、海外編にストーリーが移ると超電磁砲の第二期が実現するまではほぼ
まったくお会い出来なくなってしまいますし、今のうちにさとみっこ成分を
たっぷりと補充できるのは個人的には大変嬉しゅうございます。あと出番は
後夜祭でビリビリに無理矢理フォークダンスに付き合わされている自称不幸な
ラッキースケベのあんにゃろうにテレポートでドロップキックをかますシーン
でしたっけ、原作からすると。

 ところで、常盤台の選抜チームに抜擢された我らが婚后光子さんですけど、
玉入れ競技にあの空力使いの能力はどのように発揮されたのでしょうか。

 となると、またもやありもしない事を想像してみずにはおれません。

 まず、現在常盤台には能力レベル5が2人とレベル4が27人ほどいらっ
しゃるという設定がございまして。当然、レベルは高くても物理干渉型では
ない能力者が選考から外れ、多少の人数を攻撃色の強いレベル3能力者で
補強する感じでおおむね選抜チーム20人枠が埋まる、と推察しましょう。
この段階で、我らがみっちゃんはレベル4枠で選抜対象に選ばれていて、
おーっほっほっほっほっまぁ当然ですわぁわたくしを誰だと思いまして?
常盤台のエース婚后光子ですのよ?とか内心狂喜乱舞しながら高笑いを
あげて水泳部コンビにさすがですね光子様とか言われちゃったりなんか
しちゃったりなんかしてもう、ニクイねちょんちょん!皆までゆーな
ちょんちょん!このぉこのぉ!な状態になっていたことは、神ならぬ
わたくしにも容易に想像できます。

 が、しかし。問題は実際の競技になってから。

 確かみっちゃんの能力って、空気の噴出点を作るのに一旦手で触れる
必要があるんじゃなかったんでしたっけ..........?

 つまりこういう事です。

 持続的に風を起こして玉を滞空させるような空力能力ならともかく、
みっちゃんの能力では結局玉をいっこいっこ拾っては打ち上げ、能力を
弱く絞ってコントロールしながら弾着修正をする必要があるのでは?

 これでは玉入れであまり役にたちません。むしろ拾った玉をそのまま
えいやっ、と手で投げ込んだ方が楽だし確実です。競技が始まった途端、
最初は景気良く両手に掴めるだけ掴んだ玉をご自慢のエアロハンドで
打ち上げようとして散弾のようにばら撒いてしまい、おかしいですわ
なかなか思ったようには、とおろおろしながら玉を拾っては打ち上げ、
すっかり競技から取り残されてしまうみっちゃんの姿が目に浮かぶよう
な気がします。

 現実的なところとしては接近戦に持ち込んで、籠の下に群がってくる
相手校の生徒に無差別に触れて吹き飛ばし、群衆にぶつけて妨害するか、
その掴んだ玉を水平に向け、散弾として面制圧すればよろしいのですが。
まぁコントロールが苦手そうなみっちゃんにそれをやらせると味方の方が
危ないので、おそらく練習の段階で身の危険を感じた選抜チームの皆さん
は目に涙を浮かべて必死で懇願しながら制止したことでしょう。

 土煙がもうもうと立ち込め、悲鳴と能力飛び交う地獄絵図の中にあって、
おかしいですわねぇえいっえいっと一人ちまちま玉を拾ってはいっこづつ
籠に向けて発射することに没頭してしまう婚后みっちゃん。もう想像する
だけでもかわいらしい。何の戦力にもなっていませんがだがそこがいい。
頑張り屋さんのみっちゃんのことです、きっと競技が終わるまでには上手
に籠へ玉を入れることができるようになっていることでしょう。たとえ
それがいっこづつであったとしても、千里の道も一歩から、塵も積もれば
山となるなどとも申しますし、その地道な努力はきっと常盤台チームを
勝利に導く力となることは間違いのないところです。アマチュアスポーツ
はベストを尽くして参加することに意義があるのですし。

 とはいえ、打倒長点上機学園に燃えて去年の雪辱を晴らさんと意気込ん
でいた常盤台中学の学校関係者には渋ぅ~い顔をされてしまっていたの
ではないか、と大変気になります。

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アニメのキャラデザでは少しデコ成分が足りないかなとは思ったんですのよ。ええ、ちょっとだけ。 [アニメ]

 おお。

 上条無差別ハーレム属性能力唯一のフラグブレイカーであるところの
正論魔人こと吹寄制理さんのお声が!

 正論魔人を演じさせたら今や日本一の!

 藤村歩さんでした。

 ナイスキャスティング!

 それにつけても。

 序盤こそとうまーとうまーおなかがすいたんだよーとか美琴の順調
ヤンデレ化とか上条さんのラッキースケベ能力全開とかそういう実に
楽しいシーンてんこもりですが、そういえば大覇星祭の話って序盤
以外は禁書目録特有の血塗れ痛々しい話が延々と続くんだったっけ。

 人が傷ついたり苦しんだりする描写が大好きの思春期病のおおきな
おともだちには悪いけど、アニメはそのへんを展開を早くはしょって
うまく短く流してるからまだ見るに耐えられるのだと思うのですよ。

 活字ではとにかく描写がないと何も存在しない空間だからくどくどと
血塗れ描写を連ねる必要があったりするものだからまだ仕方がないに
しても、映像という媒体になってしまったら一目瞭然である部分ならば
不要に強調しても逆効果なばかりだと、活字媒体の映像化を見ていて
常々思っておりまして。

 何より架空の人物だからと言っても他人の痛みは見ていて辛い。瞬時
に我が身に置き換えてしまうし、心配になるから。

 だから今度もうまいことはしょって欲しいな、と思うわけで。ともあれ
今回もさらっと流しつつ進めていただける事を切に願う次第。

 ところで、大覇星祭と言えばあの人の出番も期待できますよね。

 ほら、我らがアイドルの。

 優勝候補筆頭のあの学び舎の園の。

 常盤台のエース(二番手)こと婚后みっちゃん。

 まあ、対抗競技の噂話でちらっとそれらしい人の描写が出てくるだけ
なので出たとしてもワンカットでしょうけど。

 それでも期待に胸が吹寄さんくらゲフンゲフン*膨らんでしまうのは
ファンとしては仕方のないことでしょう。黒子と初春もちゃんと出たし。
 
 大変気になります。
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みっちゃんみっちゃん。 [アニメ]

 しばらく放置状態だったこのブログも、いやさ更新せずばなりますまい。

 なぜなら、そこに婚后光子ことみっちゃんがいるから。

 久々でございます。

 さて、とある科学の特捜御坂チームがですね。あれ?

 とある科学の超電磁砲OVAがですね。

 まあそれはいいとして。

 OVAのわずかな尺の中にもやはりみっちゃんの存在は欠かせないようでした。
つまり例えるなら、必須栄養素のようなかけがえのないものだと考えられます
(主にわたくしにとっての)。

 この度もやはりあほの子ゲフンゲフン*正義の人、婚后みっちゃんの活躍は
まさに胸をすくようなものでした。

 まあいつものように揉め事に首を用もなく突っ込むだけ突っ込んでみては、
何も解決できてないだけなんですけれども。そこんとこはGメン75も真っ青な
凶悪犯罪との対決実績を誇る風紀委員活動第一七七支部のゆかいな仲間達とは
経験値も違うのでしょうがないわけですが、そこは非力な中学生の小娘なりに
必死に考えて行動しているところがなんとも健気な婚后みっちゃん。果敢に、
情報収集のため、ネットの学校裏サイトのような下賎な場所に挑みます。

 自分の数少ない友jゲフンゲフン*自らのフォロワーたる可愛い水泳部コンビの
さらに見も知らない先輩の問題であるというのに、武侠心を興してどうにか
してやりたい、と動き出す婚后光子さんは本当に単なる騒動好ゲフンゲフン*本当に
正義の人なのだなあ、と微笑ましく見守りたくなってしまいます。素敵です。
あああぶなっかしいあぶなっかしい。見守るというかハラハラしてしまって。
もう誰かちょっと止めてあげて。

 そしてネットの中でもとりわけ汚らしい下賎な輩が巣食いやすい匿名掲示板
での失礼千万な放言三昧に、正義の怒りをほとばしらせるみっちゃん。

 「どなたなの!わたくしをT台のMKと知っての狼藉ですの!?」

 さすがです。

 ていうかみっちゃんみっちゃんちょっとちょっと。

 匿名だっつってんでしょうに。知らない人同士が前提のところでも自己の
存在感をアピールせずにはいられない、存在感オーラの塊な婚后光子さん。
やはりそこに痺れる憧れる。決して空気読めないあほの子だとか言っちゃダメ。
このまっすぐさが愛らしいキャラクターなのです。

 その書き込みを偶然発見した白井”ジャッジメントですの”黒子さんにも、
とっても残念そうな表情で苦笑いをされてしまう我らがみっちゃん。
もはやお約束です。伝統芸能の域にすら達しているかもしれません。
ていうかこれはもう立派な超電磁砲シリーズの必須構成要素、いわば中オチ
(なかおち)担当。中オチとかなんかおいしそうな響きです。油がノッて
いるような感じがします。

 そして事情聴取のためにとあるカフェーに呼び出されてしまう婚后さん。
ななななぜですの匿名の書き込みでしたのにわわわわたくしだとなぜ、と
手元のティーカップをカチャカチャ言わす程挙動不審な態度で一旦シラを
切ろうとしたけどやっぱり無理でした的な対応をするみっちゃんかわいい。
ていうか思いっきり名乗り挙げてたでしょうに。そこの水泳部コンビも素で
「なんという調査能力.......!」とか言わないほらほら。ほんっとに心配になる
くらい天然なんだからあなたたちは。危なっかしいったらありゃしない。

 さらにさりげない会話にもすかさず自慢話を盛り込もうとしてあっさりと
黒子さんに流されるお約束の展開ももちろん用意されております。素晴らしい。
さすが学園屈指の残念美人と言われてしかるべき逸材ここに在り、です。
残念美人レベル5学園1位のきやまてんてーにはかないませんが。まあ永遠の
二番手というおいしいポジション(お笑い的な部分も含めて)が婚后さんには
栄誉ある立ち位置であるので、そこはそれまあ仕方がありません。それでこそ
我らがみっちゃん。完璧な人間などほとほと退屈なものです。

 い、いえ、別にみっちゃんがおもろい人だとかそんなことは言ってません。

 微笑ましいだけで。

 すいませんうそついてました。まあそれはおいといて。

 まあこうして久々にまた婚后光子さんの大活躍.........はしてないか。安定した
立ち位置での華麗で優雅な登場を見ることができてわたくしは幸せでした。
今後も婚后みっちゃんファンとして、とあるシリーズから目が放せないところで
ございます。

 次回の「とある魔術 II」の方では白井黒子さんメイン回だそうですが、どこか
ちょこっとだけでもどさくさまぎれにみっちゃんが出オチ的に出てこないかな、
と大変気になります。
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とある黒子の名推理(ジャッジメント)。 [アニメ]

 ええ、わたくし近頃少々気になっている事がありますのよお姉様。
ジャッジメントですの。

 それは他ならぬ、佐天さんの能力についてですわ。またしても
ありもしない想像になるのかもしれないのですけれど。

 レベルアッパー事件の時、佐天さんは一時的に能力を拡張して、
アニメでは空力使い(エアロハンド)、漫画ではテレキネシスらしき
能力を使っていらっしゃいましたわよね。

 でもお待ちになってお姉様。

 事件の全体像を掴んだ今、なにかそこにこう、引っ掛かるものが。
ええ、ジャッジメントとしての感、と申しましょうか。

 ようく考えてごらんあそばせ?

 確かに、レベルアッパーによる一時的な能力の底上げという現象は
起こりましたけど、それはあくまで木山春生が作った「人間の脳を
AIM拡散力場を介して直結する巨大な演算装置」の副次的効果であり、
同系列の能力を潜在的に持つ能力者が「イメージ」を受け取って、
現状以上の能力を発揮する、というものでしたわよね?

 でも思い返して下さいませ。

 虚空爆破(グラビトン)事件を起こした犯人、介旅初矢は当時、
「量子変速(シンクロトロン)」の能力者としては学園都市の
データベースでは検索に引っかからなかったんですのよ。

 具体的に「量子変速(シンクロトロン)」の能力のイメージを
具体化して発動していたのは、同じくレベルアッパーを使用して
昏睡状態に陥っていた、レベル4の釧路帷子さんですわよね?

 つまり。

 ここに大きな盲点があった、と申し上げたいんですの。

 レベルアッパーによって使用できるようになった能力というのは、
本当に本来その人が使える能力なんでしょうか。

 学園都市の能力開発のプロセスを、もう一度思い返してみて
ごらんあそばせ。

 わたくしたちは通常、能力開発プログラムに則った数値を計測
する、いわゆる「能力判定検査」で「向き、不向き」を学園側に
判定され、どれか一つだけ、数値の大きな方向へと能力開発を
進められますわよね?

 ということは、発現しない素養というものが誰にでも秘められて
いる、ということではありませんの?それも、いくつもの。

 おそらく、介旅さんは本来、「量子変速」のようなイメージを伴う、
素粒子を扱う傾向を持つレベル2の「何らかの」能力者だったのでは?
だからこそ、釧路さんの脳内情報の共有から「量子変速」のイメージ
を引用し、レベル4相当の能力を拡大応用して発現させたのでしょう。
それが一番手っ取り早く理解できるものだったから。

 さあ、そこです。問題はそこなんですのよお姉様。あぁんそんな
黒子のそこではなくてそこなんですのいやぁんでもでもお姉様が望む
なら黒子はくーろーこーはああぁぁぁゲフンゲフン*本題に戻りましょう。

 さてさて。突然能力に目覚めて犯罪に走ったばかもの共などの例を
見てもおわかりの通り、レベルアッパーを使用して突然能力が使える
ようになった方々が発揮する能力は、大抵レベル2程度でしたわよね。
中には元が無能力者のスキルアウトのような輩もおりましたし。

 まあそれはどれもがまともな能力開発で発現した力でもないので、
パーソナルリアリティの内側に確固としたイメージがあるわけでも
ないままに、ただ「念じたらなんか出た」、程度のものだった筈。
それくらいのものでしたら、どこかで見た誰かの能力のイメージが
漠然と記憶にあった程度でも、それと似たような素養をかけらでも
秘めている「方向性の定まっていないレベル0~1程度の低レベル
能力者」であったら、実際にその能力を理解して使いこなすはるか
上のレベルの能力者の、イメージに対する演算方法をデータとして
共有・引用するだけで能力が発動してしまうのでは、と。

 つまり、「未発達であるが故の無限の可能性」とでも呼ぶべき
状態にある無能力者や低レベル能力者がレベルアッパーによって
生まれた巨大な演算装置の補助で発動する能力というものは、
学園都市の基準でひとつの方向に特化して開発される本人の能力と
異なっていても不思議ではない、という結論が導き出されますの。
ここが、大きな落とし穴だったというわけですわね。

 ようやく本題に辿り着けましたわ、ふう。

 では、現状レベル0判定である、佐天涙子さんの本当の能力は?

 とても気になりますわお姉様。

 まあ、これもわたくしの想像の範疇、ありもせぬ推理の塊では
ありますけれど。こういう可能性も、なきにしもあらずですわよね。
なにしろここは学園都市なのですし。可能性は無限大なのですの。

 .........なんですのぉ初春ぅその目は。気になりますわね。

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とある佐天の粉砕バット。 [アニメ]

 うむ、ぶちゃうはえらいのだ!まーかせて!

 おそらく柵川中学には光画部があって、学園都市の学会から追放
された科学者が作ったアンドロイドがいるのでしゃう、やあ。

 そして佐天さんはゆくゆくは部長になるのですね、あう。

 粉砕バットは光画部の魂。選ばれし勇者のみが手にできるという
大正時代のさる女学校に伝わったあるみにうむ製の一品で.........。

 と、適当なことを考えながらとある科学の超電磁砲の最終回を
見ていたわけなのですよ、はい。

 それにしてもよかった。何がよかったってほら。

 婚后みっちゃん。

 まさかあんなに強力な能力だったとは。10トンはあろうかという
装甲服輸送車を軽々と宙に舞わせてヘリを叩き落すとかすごいじゃ
ないですか。

 ただ、空気の噴出点を作るところに手で直接触れないといけない
みたいだったので、あれはあれで使いにくい能力なのかもしれません。
美琴お姉様みたいに小さなゲーセンのコインを照準を合わせて飛ばす
みたいなことができればよいのでしょうけれど。あまりに勢いよく
噴出する空気のせいで、自分を起点にして外側にものを吹き飛ばす
ことには使えても、多分でかいものをでかい的にぶつけるくらいに
しか制御できないのでしょう。

 姉御肌気質でおおらかな性格のせいかもしれませんが。

 おおざっぱ、とも言う。

 ええいめんどくさいですわわたくしを誰だと思っているのかしら
常盤台の婚后光子としっての狼藉ですの的なことを咄嗟の時にでも
ついつい考えててですね、とにかく制御をするより最大出力でどかん!
と行く方向でやらかしちゃうみっちゃんかわいい。

 もちろん後先なんて考えてませんわ!と扇子でたおやかに口元を
覆い隠しながら高笑いをあげる姿が目に浮かぶようです。

 ところで、シーンの尺が足りなくて一言で済まされていたせいで
わかりにくくなっていたのですが、、高架上の第一決戦場に我らが
みっちゃんが自発的にタクシーで乗り付けて来ていたのにお気付き
でしょうか皆様。

 つまりこれは。前回のおにぎりぱくぱくの後でこういうやりとりが
あったことが容易に想像されます。

 「あらまだいたんですの?貴女ねぇ部外者なんですからさっさと寮に
お帰りなさいなほらほらタクシー呼んでさしあげますからしっしっ。」

 とまあ、白井”ジャッジメントですの”黒子さんが鼻先であしらう
感じでみっちゃんを追っ払おうとしたとしましょう。

 流れ的には佐天さんが粉砕バットでケンドー的な素振りをしたり、
固法先輩が赤ジャケットを蒸着したり、初春が木山せんせいの車を
発見したり囮を見破ったりして、支所の中は緊迫したりテンションが
上がったりという空気に満たされて来ている最中に、一人置き去りに
された形でむーぷくー、ってむくれ顔になったわれらのみっちゃんは
放置プレイになるわけで。

 さすがは空力使い(エアロハンド)レベル4、空気になるのもお手の
ものです。ていうかちょっと涙ぐんでるかもしれません。

 でもすねながらも頑固さを発揮してそのままさながら出動前の殺伐と
した空気漂う特捜隊SWAT本部と化した177支所の喧騒の中に居座り続け
るわけですよ、空気読めない我らが婚后みっちゃんならば。さすがは
空力使(以下省略)。

 多分ふんいやですわ誰が帰るものですかとかぶちぶち言いながら、
忘れ去られて余っちゃいそうなムサシノ牛乳とかおにぎりとかを片隅で
もしゃもしゃ食べつつも全体の流れを見ているわけですよね。

 で、よし!行きましょう!、ってみんな出撃するわけなんですけど。
前回の病院からの流れみたいに、なんとなくとてとてと後をついてゆく
みっちゃんの目の前で、美琴お姉様は黒子と共にテレポートで消え、
固法先輩と柵川中学コンビはバンコクはたまたホーチミン仕込みの、
まさかのバイク3人乗りで颯爽と立ち去ってしまうことになります。

 さあ、いかがでしょうか皆様。

 ああああ待って待ってわたくしもわたくしもー置いてゆくなんてもう
ひどいですわなんという狼藉かしらああもうちょっとタクシータクシー!
とか大慌てでぱたぱたと大通り沿いを走って手をぶんぶか振り回しつつ、
必死でタクシーを探しながら追っかけるみっちゃんの姿が、ありありと
目に浮かんできませんか?

 この流れだとするならば、いちおうどのルートを通ってどこへ向かっ
ているのかは分かる筈なので、暴走バイクと飛び石テレポーターの後を
後発でタクシーで追って、丁度よく遅れたタイミングでおいしい所に
この下品な能力は真打登場とでも言いましょうか的な流れになっても
不自然ではない、とことかように推察いたしましたのよ。まあていうか
わたくしやっぱり相も変わらずありもしないことを楽しく想像している
わけなんですのよお姉様。ジャッジメントですの。

 そして第二決戦場でのお姉様の試験召還獣サモン!コールによって
本当に呼び出される黒子や、バイクで風のように立ち去って後を追う
固法先輩にまたしても置いてゆかれる婚后みっちゃん。勝利の快感に
酔いしれていておそらく御当人はまあこれはこれでとか思いつつも
第一決戦場の現場に残っていたのでしょうが、多分急行して来たで
あろうアンチスキルの先生方に取り囲まれ、身柄確保の上事情聴取と
いう流れになったのではないかと思われます。

 すごいとばっちり。

 でも、友達思いのみっちゃんは凛として事情聴取に臨んだことで
しょう。ふん、わたくしが友人を裏切るようなことを口走るとでも
思って?誰に物を尋ねていらっしゃるおつもりかしらこのわたくし
を常盤台の婚后光子と知っての物言いですこと?などと余計な事を
次々と口走って、学校に問い合わせは行くわ、他に同年代の誰かが
関与している事を匂わせるわ、もうそりゃあ情報だだ漏れな感じで。
そんな天然なみっちゃんがいとおしくてなりません。

 そして事件が終結してからほどなく。とあるカフェテラスの一隅
でみっちゃんファンクラブの水泳部員2人を相手に滔々と自慢話を
しちゃう婚后光子さんかわいい。

 「ちぎぃっては投ぁーげぇーちぎっては投げ」

 どこの大久保彦左衛門ですか。

 一瞬、講談師が見てきたような嘘をついてるのかと思いましたよ。
もしくは落語に出てくるような長屋のバカのホラ話みたいな。

 そんな昭和どころか江戸明治大正の香りすら漂わせるみっちゃん。
さながら学園都市の演芸レベル座布団4です。大喜利の常連になら
すぐにでもなれそうな勢いです。

 果たして婚后亭光子の独演会はいつ興行されるのか。気になります。
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